空き家バンクの課題を解決するための伊賀市の取り組み

空き家バンクの課題

空き家バンクは全国各地の市町村で取り組まれ、一般的な空き家バンクでは、市町村が物件を募集し、売りたい、貸したい空き家所用者から物件登録を行い、買いたい、売りたい人へ情報を提供し斡旋を行っています。 
 空き家が放置されると、地域では、人の流れが滞り、人口減少と少子高齢が進むことで、地域の活性化が阻害され、コミュニティの維持が年々困難になり、最悪の場合、集落の消滅など地域の伝統文化が失われます。 
 また、買いたい、借りたい人は、中古住宅を購入後、地域の慣習やルールに馴染めないなど、さまざまな面で不安や悩みを抱える方がいます。地域住民も同様に、不安を感じている方もいます。

課題を解決するための「伊賀流空き家バンク」

伊賀市では、こうした課題に取り組むため、移住前や移住後も安心して暮らせるためのサポートを「移住コンシェルジュ」が行ってくれます。地域でも、移住者と地域住民をつなげ、地域での暮らしをサポートするための体制を整えています。

伊賀市 水害(土砂災害・洪水)ハザードマップ

このハザードマップは、洪水や土砂災害が発生した場合の想定を示したものです。空き家バンク物件の購入や賃貸の際に参考にしてください。

木造住宅の耐震化支援について(耐震診断事業)

南海トラフ地震などの大規模地震に備え、木造住宅の安全性を高め、地震に強いまちづくりを進めるため、伊賀市では木造住宅の耐震化事業を実施しています。

 

移住者を受入れるための地域での取り組み

移住者は、地域のルールや習慣や慣習の違いから、地域住民との間に溝ができトラブルにつながることが、全国各地で問題となっています。
 そうした問題を解消するため、移住前から移住後も、地域と移住者をつなぐ世話人「コンシェルジュ」機能が有効な手段として注目を集めています。こうした取組みを参考にし、移住者と地域を繋ぐためのコンシェルジュ(世話人)機能を広く地域に定着させるため、ワークショップを開催し受け入れ態勢などの学習会を行っています。

島ヶ原地域でのワークショップの風景
ワークショップの風景

移住者を受入れるための関係団体との連携

さまざまな課題に向き合い、それらの解決を図りながら「伊賀流空き家バンク」を進めるためには、伊賀市が主体となり、移住者や空き家所有者を支援する体制が求められています。(空き家所有者アンケート調査結果から)
そうした体制を構築するため、伊賀市では、次の団体と協定を結び、移住者や空き家所有者への支援を行っています。

  • 公益社団法人 三重県宅地建物取引業協会(不動産仲介)
  • 公益社団法人 全日本不動産協会三重県本部(不動産仲介)
  • 一般社団法人 三重県建築士事務所協会(インスペクション、住宅性能評価、耐震評価
  • 一般社団法人 三重県不動産鑑定士協会(不動産鑑定)
  • 一般社団法人 三重県建設業協会(建築、除却など)
  • 三重県司法書士会(相続、登記など)
  • 三重県土地家屋調査士会(境界確定など)